映画「モータルコンバット」ネタバレあらすじ結末と感想

モータルコンバットの紹介:2021年アメリカ映画。人気の対戦型格闘ゲーム『モータルコンバット』を、1995年以来約26年ぶりに再映画化した格闘技アクション映画です。
監督:サイモン・マッコイド 出演者:ルイス・タン(コール・ヤング)、ジェシカ・マクナミー(ソニア・ブレイド)、ジョシュ・ローソン(カノウ)、浅野忠信(ライデン)、メカッド・ブルックス(ジャクソン・ジャックス・ブリッグス)、ルディ・リン(リュウ・カン)、マックス・ハン(クン・ラオ)、チン・ハン(シャン・ツン)、ジョー・タスリム(ビ・ハン/サブゼロ)、ネイサン・ジョーンズ(レイコ)、シシ・ストリンガー(ミレーナ)、ダニエル・ネルソン(カバル)、デイモン・ヘリマン(カバル(声))、アンガス・サンプソン(ゴロー(声))、メル・ジャーンソン(ニタラ(声))、マチルダ・キャンバー(エミリー)、ローラ・ブレント(アリソン)、真田広之(ハサシ・ハンゾウ/スコーピオン)ほか

映画「モータルコンバット」解説

この解説記事には映画「モータルコンバット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

1617年、日本。白井流の忍者ハサシ・ハンゾウ(真田広之)は妻子と共に幸せな日々を過ごしていました。

ところがある日、中国の忍者組織「燐塊」の殺し屋ビ・ハン(ジョー・タスリム)が手下を引き連れてハンゾウの家を襲撃しました。ハンゾウの妻子は氷を操る能力を持つビ・ハンに殺害され、ハンゾウは手下を倒すとビ・ハンとの一騎打ちに臨みましたが敗れて心臓を貫かれてしまいました。

ハンゾウの腕にはドラゴンの形をした痣がありましたが、ハンゾウが息を引き取ると同時に痣は消え、やがてハンゾウの遺体も炎に包まれて消滅しました。やがてそこに地球の守護神である雷神ライデン(浅野忠信)が現れ、ハンゾウの妻が咄嗟に隠していた赤ん坊を助け出して連れていきました―――。

―――そして現代。総合格闘家のコール・ヤング(ルイス・タン)は選手として全く芽が出ず、試合に負けてばかりの日々を送っていました。

この日の試合にも負け、控室で落ち込むコールの前に米軍特殊部隊のジャクソン・”ジャックス”・ブリッグス少佐(メカッド・ブルックス)が現れ、コールの胸にあるドラゴンの痣について訊こうとしました。コールは痣は生まれつきのものだとだけ答え、妻のアリソン(ローラ・ブレント)と共に買い物へと出かけました。

外はなぜか季節外れの雪が降っていました。そこにマスク姿の謎の襲撃者が現れ、コールに襲いかかってきました。襲撃者の正体は魔界の戦士を率いる魔術師シャン・ツン(チン・ハン)の手下となり、“サブ・ゼロ”と名を改めたビ・ハンでした。

コールは駆け付けたジャックスに助けられ、ジャックスの同僚であるソニア・ブレイド中尉(ジェシカ・マクナミー)に会うよう促しました。ジャックスはコールを逃がすとサブ・ゼロと戦いましたが、両腕を凍らされて気絶させられました。

ソニアに会いに行ったコールは、彼女の口から「モータルコンバット」についての説明を受けました。モータルコンバットとは人間界と魔界との覇権を賭けた武術大会であり、ジャックスとソニアは軍事作戦中に起きた事件をきっかけにモータルコンバットの存在に辿り着いたのです。

人間界は過去に9回行われた大会で敗北しており、いずれ行われる10回目の大会で人間側が敗れれば人間界は魔界に征服されることになっていました。しかし、古代の予言によると10回目の大会で魔界を打ち負かす新たな人間界の王者のチームが結成されることとされており、シャン・ツンは大会を前に参加資格のある人間界の戦士を抹殺するためにサブ・ゼロを人間界に送り込んだのです。

実はコールの腕のドラゴンの痣こそがモータルコンバットの参戦資格を持つ戦士の証でした。ドラゴンの痣は元々保有している戦士を倒すことで奪い取ることが多く、コールのように生まれつき痣を持つケースは非常に稀ということでしたが、自らの出生について知らないコールにとっては知る由もありませんでした。

ソニアは世界中で暗躍する傭兵集団「黒龍会」のリーダーであるカノウ(ジョシュ・ローソン)を捕えていました。カノウもまたドラゴンの痣を持つ者であり、戦場で痣を持つ者を倒したことにより痣を得たのです。そこに魔界から刺客が差し向けられ、コールはソニアやカノウと組んで刺客を倒しました。モータルコンバットへの参加を決意したコールらは、人間側の戦士を集めているライデンの寺院「光の宮殿」に行くことにしました。

光の宮殿にはライデンにより機械の義手を与えられたジャックス、ライデンの弟子で炎を操る能力を持つリュウ・カン(ルディ・リン)、リュウの義兄弟で山高帽を自在に操る能力を持つクン・ラオ(マックス・ハン)がいました。

コールたちはライデンのもとで特殊能力を覚醒させるための修行を始めましたが、シャン・ツンが手下たちを引き連れて襲撃してきました。リュウとクンはシャン・ツンの手下たちと戦いましたがピンチに陥り、ライデンは結界を張ってシャン・ツンらを光の宮殿からはじき出しました。

結界の力には限界があり、コールたちは結界が保たれている間に能力を覚醒させねばなりませんでした。そんな時、カノウが真っ先に覚醒し、右目から光線を放つ能力を得ました。焦るコールでしたが全く能力を覚醒させることができず、遂にはライデンから三下り半を突きつけられて光の宮殿から追放されてしまいました。その際、コールはライデンから、自分はハンゾウの血を引く直系の末裔であることを告げられました。

シャン・ツンは自らの手下で、過去に黒龍会に在籍したことのある覆面の男カバル(演:ダニエル・ネルソン、声:デイモン・ヘリマン)をカノウの元に差し向けました。カバルは金が全てのカノウに魔界側につくよう説得し、カノウはライデンら人間界を裏切ってライデンの結界を解除しました。シャン・ツンはこれを機に手下を引き連れ、再び光の宮殿に攻め入りました。

一方、妻子のもとに戻ったコールでしたが、そこに四本の腕を持つ半龍人の王子ゴロー(声:アンガス・サンプソン)が襲い掛かってきました。その圧倒的な体格と怪力を前に苦戦を強いられ、家族をも危険に巻き込んでしまったコールでしたが、土壇場で遂に特殊能力に覚醒し、鋼のスーツをまといトンファーのような武器を操るようになりました。新たな力でゴローを倒したコールは再びライデンのもとに向かいました。

光の宮殿では、シャン・ツン一味との戦いを経たジャックスが覚醒し、怪力の能力を得ていましたが、クン・ラオは命を落としました。コールはライデンの持つ瞬間移動の能力を使ってのシャン・ツン側への奇襲攻撃を思いつき、反撃を開始しました。その際、コールはライデンからハンゾウの遺品である刀を受け取りました。

光の宮殿に集った戦士の中で唯一ドラゴンの痣を持っていなかったソニアでしたが、裏切り者のカノウを倒したことで痣を手に入れ、腕から光線を放つ能力に覚醒しました。

奇襲作戦は人間側の勝利に終わりましたが、コールはサブ・ゼロに誘われるかのように氷漬けにされた格闘技場へと招かれました。コールはそこで氷漬けにされた妻子の姿を目の当たりにし、怒りを爆発させてサブ・ゼロと戦い始めましたが全く敵う相手ではありませんでした。

その時、コールが手にしていたハンゾウの刀が赤く光り、魔界からハンゾウが現れました。ビ・ハンとの戦いに敗れて魔界に堕ちたハンゾウはそこで炎を操る能力を手に入れ、“スコーピオン”として蘇ったのです。コールはスコーピオンと手を組んでサブ・ゼロと戦い、最後は地獄の業火でサブ・ゼロを燃やして倒しました。戦い終えたスコーピオンはそのままいずこへと姿を消しました。

ライデンのもとにコールら人間界の戦士が集いました。そこにシャン・ツンが現れ、次は強大な軍隊を率いて再来することを告げて姿を消しました。コールは格闘家を引退し、新たな人間界の戦士を探す旅に出ました。

以上、映画「モータルコンバット」のあらすじと結末でした。

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