映画「オオカミの家」ネタバレあらすじ結末と感想

オオカミの家の紹介:2018年チリ映画。とあるコロニーから逃げ出した夢見る少女が、森の中の廃屋で逃げ出した2匹の豚と出会い過ごしていましたが、やがて悪夢のような体験が待ち受けていることに気づきます。1960年代にナチスの残党がチリで作った「コロニアディグニタ」にインスパイアし製作されたストップモーションアニメです。
監督:クリストバル・レオン ホアキン・コシーニャ 声優:アマリア・カッサイ ライナー・クラウゼ、ほか

映画「オオカミの家」解説

この解説記事には映画「オオカミの家」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

とあるコロニーに住むマリア。マリアは働く事を放棄して夢に思いを馳せながら、動物たちと過ごしています。

ある日、皆の言うことを聞かず3匹の豚を逃がしてしまいました。そのことを責められたマリアは、100日誰とも会わず話さないよう罰を言い渡されます。しかし、人から指図を受けることが嫌いなマリアはコロニーから抜けて森へ、オオカミに襲われたくないので廃屋に避難します。

ノックして中に入ると、廃墟のような場所に家具や食料が浮かび上がります。絵画のようだったマリアの姿も輪郭が浮かび上がり、立体感を帯び始めました。マリアが周囲を散策していると、逃げ出した2匹の豚が見つかります。

手から水を生み出したマリアが豚に水をあげると、一緒に過ごすことになりました。いつも妄想ばかりしていたマリアでしたが、妄想したことが現実になり、彼女の理想の家が出来上がり快適に暮らしていました。

ある日、マリアが2匹の豚に服をプレゼントすると、豚が突然人間に変わりました。驚いたマリアでしたが、アナとペドロと名付け、さらに幸せに過ごすようになりました。

しかしある日、マリアの不注意でロウソクを倒してしまったことがきっかけで、ペドロが背中に大火傷を負ってしまいます。マリアはそのことを深く悲しみ悔いていました。

突如現れたオオカミがマリアに、前のコロニーも今の家もどちらも変わらない檻なんだと話しますが、マリアは無視し、時は流れていきます。

マリアは、大火傷を負い黒く焦げたペドロの背中を元通りに復活させ、また3人で幸せに過ごしていましたが、やがて食料が尽きてしまいます。そして我が物顔で食べ物を食べるマリアを、アナとペドロが非難するようになり、態度が変わっていきます。

外にリンゴを取りに行こうとしたマリアに対し、アナとペドロは、外にはオオカミがいて危険だし家には十分な食料があるから大丈夫だと告げ、マリアを家に閉じ込めるようになりました。

その頃からマリアは前のコロニーを懐かしく思うようになり、オオカミの言葉の意味がようやく分かるようになったのです。

マリアの意思を悟ったのか、アナとペドロはマリアがコロニーに逃げてしまわないようにベッドに括り付けます。

やがて、空腹になったマリアは自分が十分な食料だったことに気づき絶望しました。何も出来ないマリアはオオカミに自分を救ってもらうよう願うと、オオカミは家に入り、アナとペドロを食べてしまいます。その後、マリアは鳥になりコロニーへと帰りました。

コロニーに帰ったマリアは助け合いや働く者の精神を取り戻した、ということをオオカミのナレーションで語られます。

以上、映画「オオカミの家」のあらすじと結末でした。

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