バービーの紹介：2023年アメリカ映画。世界中の女の子に愛されたバービー人形。そんなバービーが実写映画化されました。誰もが完璧に暮らしているバービーランドに異変が起き、解決するために向かった現実世界での出来事が後のバービーランドに騒動を巻き起こすというストーリーです。
監督：グレタ・ガーウィグ 出演：マーゴット・ロビー（バービー）、ライアン・ゴズリング（ケン）、アメリカ・フェレーラ（グロリア）、アリアナ・グリーンブラット（サーシャ）、ケイト・マッキノン（へんてこバービー）、マイケル・セラ（アラン）、ウィル・フェレル（CEO）、リー・パールマン（ルース）、ほか
映画「バービー」解説
この解説記事には映画「バービー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
大統領や人気作家など、それぞれが重役に就きハッピーに過ごしている夢のような場所バービーランド。そんなバービーたちの完璧な場所に異変が起こります。
定番のバービーはかかとが地面についたり、シャワーの水が冷たく感じてしまいました。今までにない経験に困惑しています。他のバービーたちに相談すると、バービーランドのはずれに住む変わり者バービーなら何か知っているかもしれないと彼女の所へ向かいます。
すると、現実世界でバービーと遊んでいる子供に何かあったのかもしれないと、現実世界の調査を勧められます。
現実世界にやってきたバービー（マーゴット・ロビー）、ケン（ライアン・ゴズリング）もこっそりついてきていました。現実世界での持ち主を探し始め、持ち主であるサーシャ（アリアナ・グリーンブラット）を見つけました。しかし、もう中学生になりバービーに興味をなくしていたサーシャにショックを受け、涙を流します。
バービーが現実世界にやってきたことはニュースとなり、実際にバービーを製造するマテル社の知ることになりました。やがて、バービーを見つけた社員がマテル社にバービーを招待すると、初めは愛想の良かったCEOから、箱に戻るよう命じられます。
何のことだか理解していないバービーでしたが、やがて箱に入れられると、出荷させられると悟り寸前で逃げ出します。
外で待っていたサーシャとサーシャの母親でマテル社の社員であるグロリア（アメリカ・フェレーラ）に助けられます。バービーは追跡から逃れている道中で、シングルマザーで苦労したグロリアと思春期を迎えたサーシャとの軋轢があることを知ります。
追っ手から逃れるためバービーランドに向かった3人、しかし、いつもと様子がおかしいことに気づきます。バービーと共に現実世界に行ったケンが、男にも人権があるどころか男尊女卑という言葉を持ち帰り、仲間たちに吹聴して周ったのです。
その影響で自信を持った男たちに純粋無垢な女たちが惚れてしまい、従属してしまうという事態が起こってしまいました。ケンはこれまでバービーたちの付属として生きてきたことに疑問を持ち、男らしく生きることを喜んでいました。
男主体の世界に生まれ変わったバービーランドにショックを受けたバービーは、気を失ってしまいます。一度は現実世界に帰ろうとしたサーシャとグロリアでしたが、アランやへんてこバービーらケンの洗脳にかかっていない者たちもいることを知って放っておけないと、目を覚ましたバービーと洗脳にかかっていないバービーたちとケンの洗脳を解くことを決めました。
バービーたちはケンの洗脳にかかった振りをして嫉妬を誘い、男同士で対立させることに成功します。やがて、ケンと話し合うことになったバービーは、ケンがバービーの付属品としてしか存在意義のなかった自分に悩んでいたことを知り、謝ります。そして2人は和解しました。
そこに、マテル社のCEOたちが現れます。そしてバービーの創始者であるルース・ハンドラーがバービーに語りかけます。「人間の物語には終わりがあるが、あなたたちの物語は続いていく。あなたたちの物語をあなたたちで選んでほしい」と、バービーたちに語りました。
その言葉とルースに見せてもらったバービーを愛した人たちのビジョンを見て、バービーはある決断をします。
場面は現実世界に変わります。サーシャとグロリアに連れられてバービーは産婦人科にやってきました。名前を問われたバービーは、自らを「バーバラ・ハンドラー」と笑顔で答えます。
以上、映画「バービー」のあらすじと結末でした。