映画「アシスタント」ネタバレあらすじ結末と感想

アシスタントの紹介:2019年アメリカ映画。2017年にハリウッドで巻き起こったMeToo運動を題材にして製作された作品。憧れていた映画業界に飛び込んだ新人アシスタントのジェーンが体験する業界の表裏を雑務に耐え続けるジェーンの目を通して描いています。
監督:キティ・グリーン 出演:ジュリア・ガーナー(ジェーン)、マシュー・マクファディン(ウィルコック)、マッケンジー・リー(ルビー)、クリスティン・フロセス(シエナ)、ジョン・オルシーニ(同僚男性アシスタント)、ノア・ロビンズ(同僚男性アシスタント)、ほか

映画「アシスタント」解説

この解説記事には映画「アシスタント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

名門大学を出て、映画プロデューサーを目指し有名エンターテイメント会社に入社したジェーン。人がまだ眠りについている夜明け前にタクシーに乗り、誰よりも早く会社に到着します。片手間で朝食をとり仕事を片付けていると、少しずつ日は登り始め、徐々に人が現れ始めました。

ジェーンの同僚2人もやってきます。会長の妻からの電話がなりますが誰も出ようとしません。結局ジェーンが出るように促され、仕方なく電話に出ると、ジェーンには関係ない話に巻き込まれ怒られてしまいます。自分の身に覚えの無い事だと説明しますが、聞く耳持たず一方的に電話を切られてしまいました。

戸惑うジェーンに、今度は会長からの電話で失望したと告げられてしまいます。納得のいかないジェーンでしたが、謝罪のメールを会長宛に送りました。

いつものようにジェーンが雑用をこなしていると、突然新しいアシスタントが入ると聞かされます。同僚の男性アシスタントもこのことは全く知らされていませんでした。シエナという名前の新しい女性アシスタントを、ジェーンはホテルへと送っていきます。

その道中で、ジェーンはシエナから業界未経験だが会長と知り合いになり、アイダホからやってきたのだと聞きました。ジェーンが新しくアシスタントとしてやってきた時にはホテルを用意してくれたのかとシエナが問います。

もちろんそんなことは一切なかったと答えるジェーン。シエナの話を聞いてジェーンは嫌な予感がしたのですが、会社の同僚たちの笑い話を聞いて、それは確信に変わりました。やっていられなくなったジェーンは誰にも言わず会社を抜け出し、隣の棟にある人事課に向かいます。

人事課に到着したジェーンは、少し待たされた後、ウィルコックの元に案内されました。ジェーンは何を伝えようか少し悩んだ後、今日やってきたシエナについて話し出します。会長が未経験のシエナを連れてきたことや、シエナに高級ホテルが用意されていたこと等、ジェーンが引っ掛かっていたことを伝えました。

そして、以前にもあったように会長が知らない女性を連れてきたことと今回の件は同じことが起きているのではないかと涙ながらに訴えました。話を聞いたウィルコックはジェーンの話を鼻で笑い、これからも仕事を続けたいのならと今回の件をなかったことにしようとしたのです。

何も言えなくなったジェーンはオフィスに戻ろうとします。そんなジェーンにウィルコックは「心配しなくても君は会長のタイプではない」と言い放ちました。ジェーンがオフィスに帰ると、何故か同僚に責め立てられ、会長にも謝罪文を書くよう指示されます。

打ちのめされながらメールを打つジェーン、会長から、厳しく当たるのは期待しているからだとの返信が来ました。

会長の元にルビーという監督の卵がやってきました。何やらデモDVDを持ってきて宣伝に来たようですが、ジェーンが宣伝部の人間に聞いたところ、どうも時間の無駄だったようです。ジェーンがいつものように残業しようとしていると、会長からもう帰っていいと指示されました。

会長だけが社内に残るのかと思いきや、ルビーもその場に残っていたのです。まさか…と思いつつオフィスを出たジェーンが窓を見上げると、会長の部屋のブラインドに人影が映っていたのです。ジェーンはそれで全てを悟りました。

絶望した表情でカフェに入るジェーン。食事を摂りながら電話で父親に「忙しいけどなんとかやっている」と気持ちを押し殺しながら伝えるのでした。

以上、映画「アシスタント」のあらすじと結末でした。

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