映画「奇蹟の輝き」ネタバレあらすじ結末と感想

奇蹟の輝きの紹介:1998年アメリカ映画。愛する妻を残して先立ってしまった夫が、子供たちや恩師の助けを借りながら、自殺して地獄へ堕ちてしまった妻を救おうと奮闘する愛の物語。死後の世界を油絵やアクリル絵の具で表現した映像で話題となり、1998年度アカデミー賞にて視覚効果賞を受賞した。
監督:ヴィンセント・ウォード 出演:ロビン・ウィリアムズ(クリス・ニールセン)、アナベラ・シオラ(アニー・コリンズ=ニールセン)、キューバ・グッディングJr.(アルバート・ルイス、イアン・ニールセン)、ロザリンド・チャオ(リオナ、マリー・ニールセン)、マックス・フォン・シドー(アルバート・ルイス教授) ほか

映画「奇蹟の輝き」解説

この解説記事には映画「奇蹟の輝き」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

小児科医のクリス・ニールセン(ロビン・ウィリアムズ)は画家のアニー・コリンズ(アナベラ・シオラ)と出会い、お互いに恋に落ちます。そして間もなく結婚して2人の子供に恵まれましたが、交通事故により2人の子供を失い、悲しみに暮れます。その4年後、記念日にアニーの頼みで車を走らせていたクリスは、目の前で車の衝突事故を目撃し、乗客を助けようとした彼は亡くなってしまいます。死を受け入れられずにいる彼の元に、ドク(キューバ・グッディングJr.)と名乗る人物がやって来ます。ぼやけて見える彼と共に、自らの葬式や悲しむアニーを目の当たりにしたクリスは彼女のそばに寄り添いますが、もちろん彼女にクリスの姿が見えるはずもなく、自暴自棄になる彼女を救うことが出来ません。自分の行動が、逆に彼女を苦しめていることに気づいたクリスは、ようやく死を受け入れるのでした。

天国の世界で、飼い犬のケイティと再会したクリスは、アニーがかつて描いた2人の夢の絵の中にいることに気づきます。そして、恩師であるアルバート・ルイス教授に出会いますが、その姿ははっきりと目に見えるドクでした。ドクは、天国の世界にアニーが実際に描く絵が現れるのを見て、2人がソウルメイトで、生死に関係なく、互いに気持ちを通わせることのできる魂であることを知り驚きます。ある時、ドクの代わりにリオナ(ロザリンド・チャオ)という女性がやって来ます。リオナの世界に来たクリスに、彼女は自分の父親の話をし始めますが、そのエピソードはクリスのことで、彼はリオナの真の姿が、亡くなった娘のマリーであることに気づくのでした。

リオナと別れたのち、ドクがやって来て、アニーが自殺して地獄へ堕ちたことを聞かされたクリスは、彼の反対を押し切り、アニーを助けに行くことを決意します。地獄に行く途中、彼はアニーや息子のイアンとの喧嘩を思い出し、イアンへの本当の気持ちに気づき、ドクの真の姿がイアンだと分かります。ドクは、父が耳を貸すだろうと思い、わざとアルバート・ルイス教授の名を名乗っていたのでした。そして、イアンから必ず母のアニーを連れ戻して欲しいと懇願されたクリスは、死後のルイス教授(マックス・フォン・シドー)の手助けを得て、遂にアニーを見つけることに成功します。

アニーにDDデーという2人だけの記念日のことや、子供たちを失った時にかけた言葉を聞かせるクリスでしたが、彼のことが分からないアニーには通じません。そんなアニーにクリスは本心の言葉をかけ、彼女のいない天国からアニーのそばにいるために地獄に堕ちることを決心します。そんな彼の強い思いが通じ、正気を取り戻したアニーでしたが、今度はクリスが正気を失いそうになり、彼女は必死に彼の名を叫びます。クリスが目を覚ますと、彼は天国に戻っており、そしてそこにはアニーの姿がありました。2人は地獄を抜け出し、天国へ行くことができたのです。その後、ケイティや2人の子供たちと再会したクリスとアニーは、別々に現世に戻り、再び巡り合うのでした。

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