映画「ゴールド・パピヨン」ネタバレあらすじ結末と感想

ゴールド・パピヨンの紹介:1984年フランス映画。ジョン・ウィリーの漫画『グウェンドリンの冒険』を映画化。行方不明の父を追って、魔境に足を踏み入れた女性の戦いを描くエロティック・アクション。幻のチョウを追って消息を絶った父を捜すため、グエンドリンは召使のベスと共にアジア某国の港町にやって来た。到着早々人さらいに遭った彼女は、助けてくれた男性ウィラードを用心棒として雇うことにする。ウィラードから拒絶されつつも、初めて感じる激しい愛に溺れていくグエンドリン。やがてたどり着いた魔境の都で、グエンドリンは傲慢な女王と対峙する。
監督:ジュスト・ジャカン 出演者:タウニー・キティン(グエンドリン)、ブレント・ハフ(ウィラード)、ベルナデット・ラフォン(女王)、ザブー(ベス)、ジャン・ログリエ(ダーシー)ほか

映画「ゴールド・パピヨン」解説

この解説記事には映画「ゴールド・パピヨン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

舞台はアジア某国の港町ヤックエン。フランス人女性グエンドリンは、消息を絶ったチョウ収集家の父を捜すため、荷物に紛れて密入国を果たしました。父は幻のチョウを見つけ、自分の名をつけることを悲願にしていたのです。

一緒に密入国した召使のベスが食料を調達している間、1人になったグエンドリンは人さらいに遭い、売春宿に売り飛ばされてしまいました。服を破られ悲鳴を上げるグエンドリン。そこに屈強な男性ウィラードが現れ、宿の主人を殺害しました。彼は金の回収に来ただけでグエンドリンを助けたのは偶然に過ぎなかったのですが、グエンドリンは強く逞しいウィラードに強烈に惹かれます。

そこで合流したベスと一緒に、自分達を助けて欲しいとウィラードに懇願しました。鬱陶しがるウィラードが2人を連れて行ったのは、情報通のシルコのところです。彼によると、グエンドリンの父は幻のチョウを追ってヤキヤクという砂漠へ向かったそうです。ヤキヤクはカリビドゥと呼ばれる毒の風が吹き荒れており、誰も立ち入らない場所でした。

グエンドリンの父を最後に見たのはタコマという町だと話すシルコ。グエンドリンはウィラードにタコマへ連れて行って欲しいと頼みますが、そんな義理は無いと突っぱねられてしまいました。直後に3人は密入国と殺人の罪で牢屋に入れられてしまいます。

ウィラードはグエンドリンに強引なキスをして悲鳴を上げさせ、様子を見に来た看守から鍵を奪って脱獄しました。グエンドリンは初めての激しいキスに興奮し、ますますウィラードに夢中になっていきます。

ウィラードは「ブツ」と呼ばれている荷物の運び屋でした。どうしても彼を用心棒にしたいグエンドリンは、ブツを隠して言うことを聞かせようとします。ウィラードは激怒しますが、渋々タコマへグエンドリン達を連れて行きました。

旅人のことに詳しい男性トムを訪ねると、グエンドリンの父は少し前に遺体で発見されていました。おそらくヤキヤクの近くに住むキオプス族の仕業ではないかと話すトム。キオプス族にはカリビドゥを止めるため、男性の生贄を捧げる風習があるのだそうです。しかし奇妙な点もありました。キオプス族は銃を持っていないはずですが、グエンドリンの父の遺体には銃痕があったそうです。

グエンドリンはヤキヤクへ行き、幻のチョウに父の名をつけようと決意します。ウィラードに同行を頼むと、金を用意出来るならと言われました。そこでグエンドリンはこっそり持ち歩いていたブツをトムに売り、大金を調達します。

グエンドリンとベス、そして嫌そうなウィラードは虫取り網と籠を手に、ヤキヤクを目指し歩き出しました。

密林に足を踏み入れたグエンドリン達。するとキオプス族に見つかり、囚われてしまいます。明朝ウィラードは生贄にされ、グエンドリンとベスは犬と競争させられることになりました。

その夜、グエンドリンが処女だと知ったウィラードは、愛を知らずに死なせたくないと言い出します。そして咥えた藁でグエンドリンを愛撫し、甘美な性愛を与えました。ウィラードの言葉に浮かされ、グエンドリンは快楽の夜を過ごします。

翌朝、縄を解いて脱出した3人はついにヤキヤクへ足を踏み入れます。カリビドゥで意識が朦朧となる中、進んだ先で幻のチョウを発見しました。しかし喜んだのも束の間、ベスが何者かによって頑強な壁の内側に連れ去られてしまいます。慌てて追いかけたグエンドリンとウィラードは、そこで女性しかいない謎の国を発見しました。

歩き回る女性達は皆戦士のような格好をしています。グエンドリンはベスを捜すため、女戦士のコスチュームを着て紛れ込む作戦を立てました。少ない布面積のコスチュームにウィラードは激怒しますが、言い争う中でグエンドリンが真っ直ぐな愛を伝えると、彼もようやく愛を認め恋人のキスを贈ります。

謎の国はそれなりに文明が発展しているらしく、大量のダイヤモンドが発掘されていました。ウィラードは思わず歓声を上げてしまい、周囲に男性だとばれてしまいます。女性しかいないこの国にとって、男性は非常に貴重な存在でした。目の色を変える女戦士達。

そこに現れたのは、この国を治める女王です。彼女達は12世紀に滅んだ町ピカオの生存者の末裔でした。何故か男性は続々と死亡するため、外部から男性を捕らえては子種を搾り取っているのです。一度セックスした男性は、用済みとして殺害するのがこの国の掟でした。

捕らえられたグエンドリンはベスと共に女戦士のコスチュームを奪い、ウィラード救出を試みます。しかし熟練の闘士相手に作戦は上手くいきません。そこでグエンドリンは死亡した女戦士を自らの死体に偽装し、自分は女戦士と入れ替わってウィラード救出の隙をうかがうことにしました。

ウィラードとセックスする権利を賭けて、4人の女戦士が争うことになります。グエンドリンは上手く紛れ込みました。しかし国で唯一の男性ダーシーに見抜かれてしまいます。

貧乏な科学者だったダーシーは女王の魅力に狂い、彼女の愛を得るためダイヤモンドの鉱脈を発見しました。ところが女王の愛は得られず、常に見下される生活に嫌気が差しています。そこで彼は火山を利用して国を爆破する機械を作りました。共に女王を葬り逃げて欲しいとグエンドリンに縋り付くダーシー。しかし女王に仕えて父を殺害したダーシーに、グエンドリンが靡くことはありません。

突っぱねたグエンドリンは戦いの場に赴き、苦戦を強いられつつもベスの協力で勝利を手にします。拘束されていたウィラードは、死亡したと思われていたグエンドリンの登場に歓喜しました。2人が初めてのセックスを遂げると、建物が大きく揺れ始めます。ダーシーが爆破装置を起動させたのです。

グエンドリンとベス、そしてウィラードは急いで逃げ出しました。しかし途中でウィラードが土産を貰って帰ると言い出し、はぐれてしまいます。グエンドリンとベスは何とか地上に脱出しますが、ウィラードは国と共に砂漠に沈んでしまいました。

グエンドリンが嘆いていると、どうやって脱出したのかウィラードが現れます。その手には幻のチョウを捕獲した籠がありました。グエンドリンが感激して彼に抱きつき、この映画は終わりを迎えます。

以上、映画「ゴールド・パピヨン」のあらすじと結末でした。

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