映画「ラブ&モンスターズ」ネタバレあらすじ結末と感想

ラブ&モンスターズの紹介:2020年アメリカ映画。突如小惑星が地球に落ちてくる予想がなされ、各国はその小惑星に向けてミサイルをたくさん発射し、最悪の事態を回避したかと思われました。しかし、ミサイルによって化学物質が地球上に降り注ぎ、生物が変異し、一瞬にして生物VS人間の世界へと変貌してしまいます。そんな世界でジョエルは臆病者扱い。7年間離れ離れになってしまった彼女エイミーをずっと思い続け、そして7年ぶりに危険な外の世界に出て、エイミーに会いに行くことを決意します。『メイズ・ランナー』シリーズでトーマスを熱演した、ディラン・オブライエンが主人公ジョエルを演じます。
監督: マイケル・マシューズ 出演: ディラン・オブライエン(ジョエル)、ジェシカ・ヘンウィック(エイミー)、マイケル・ルーカー(クライド)、アリアナ・グリーンブラット(ミノウ)、ほか

映画「ラブ&モンスターズ」解説

この解説記事には映画「ラブ&モンスターズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

『アガサ616』という小惑星が地球に落ちることが発覚し、地球に甚大な被害を及ぼすことが予想されました。そこで、各国は宇宙にミサイルを打ちまくり、アガサ616を回避することに成功しますが、化学物質が地球上に降り注がれ、生物が変異し、一瞬にして生物VS人間という世界に変わってしまいました。

短い間に人類の95%はいなくなってしまい、変異した生物から身を守るために、ジョエル(ディラン・オブライエン)は7年間地下壕のコロニーで暮らしています。ジョエルは肉体派ではなく、コロニーでは料理を担当し、モンスター退治や狩りには参加したことがありません。

安全だと思われていたコロニーにモンスターが侵入したとの警告があります。もう銃などの武器は残されておらず、手作りの武器でモンスターと戦うしか手段はありません。ジョエルもその戦いに参加したいと志願しましたが、「お前は腰が抜けてしまうからだめだ」と置いてけぼりにされてしまいます。ジョエルはそんな臆病なタイプの人間でした。

ジョエルは7年前、高校生のときに付き合っていたエミリーを今でもずっと思い続けています。7年間ずっと無線機でエミリーがいるコロニーを探し続けていましたが、ついにエミリーと無線機で話すことができます。喜ぶジョエル。エミリーに会いたい気持ちが高まったジョエルは、歩いて7日間かかる、ここから130km離れたエミリーがいるコロニーへ向かう決意をします。コロニーの仲間たちから反対をされましたが、エミリーに会えない人生はありえないと決意を変えませんでした。

ジョエルは1人で7年ぶりに外の世界へと出ます。早速カエルの怪物に食べられかけますが、それを一匹の犬が助けてくれます。その犬の名前はボーイ。どうやら飼い主は亡くなってしまったようです。ボーイも一緒にエミリーのいるコロニーへと向かってくれ、ジョエルは頼もしい仲間を見つけることができました。

ジョエルはよそ見をしながら歩いていると、モンスターの巣穴に落ちてしまいます。自力では這い上がることができないほどの深さです。ボーイが助けを呼んでくれたようで、中年男性のクライド(マイケル・ルーカー)と女の子のミノウ(アリアナ・グリーンブラット)がジョエルを救出します。2人は親子ではなく、それぞれは家族を亡くしています。

2人はずっと外で生活をしていたようで、多くの知識を持っていてとてもたくましいです。ジョエルはそんな2人と一緒に行動することにします。ジョエルは7年間、自分の目で見たモンスターの絵を描き続けて、特徴などを明記しています。それを見たクライドは、これがいつか誰かの役に立つかもしれないから描き続けるようにアドバイスを受けます。

クライドとミノウは戦い方や逃げ方、植物の種類など様々な知識を共有してくれ、ジョエルはそれを必死になってノートに描き続けます。

クライドとミノウは、標高が高く寒いところに行けば、モンスターたちが生きられず安全なのではないかと推測し、高い山に向かっている途中でした。一緒に来ないかと誘われましたが、ジョエルはエイミー(ジェシカ・ヘンウィック)のところへ行くことに揺らぎはありません。そしてクライドはジョエルに貴重な手榴弾を渡し、別々の道へと進みます。

ジョエルとボーイがしばらく歩くと、モンスターに出くわします。ボーイが食べられかけているところで、ジョエルはクライドとミノウに教えてくれたことを思い出して攻撃をし、モンスターを退治することに成功します。ジョエルはだんだんと自分に自信がついてきます。

夜、ジョエルが安全な場所を探していると、メイビスというロボットと遭遇します。メイビスのバッテリーは残り僅かでしたが、メイビスはジョエルのために電力を共有してくれます。その電力でジョエルはエイミーに無線機で連絡をし、無事を伝えます。エイミーは生存者が自分たちのコロニーを助けてくれて、ここから出られると発言をし、通信は途切れてしまいます。

エイミーのいるコロニーまであと15km。ジョエルはエイミーに会えるか不安になります。そんなジョエルをメイビスはバッテリーが切れるまで励ましてくれます。翌朝、ジョエルはボーイとともにエイミーの元へ向かいます。

その途中モンスターに襲われかけますが、物音をたてずに隠れることによって逃げ切ります。しかしボーイは、大切な前の飼い主の思い出の品を落としてしまい、それを取り返すために吠えて動いてしまい、再びモンスターに存在を気づかれてしまいます。ジョエルはクライドからもらった手榴弾をそのモンスターに投げ、退治に成功します。

その勢いでジョエルは川に落ちてしまい、全身をヒルに噛まれてしまいます。そのヒルは毒をもっているようで意識が朦朧とするジョエル。こんなことになってしまったのはボーイのせいだと叫び、ボーイは逃げてどこかに行ってしまいます。ジョエルは1人で意識朦朧とするなか歩き続け、エイミーの幻覚を見て意識を失います。

目覚めると、目の前にはエイミーがいました。エイミーのために7日間も命がけで会いに来たことをとても喜んでくれるかと思いましたが、エイミーの反応はいたって普通。ジョエルは正直な感想を聞かせてほしいと言うと、愛している人を最近亡くしてしまったという報告をされます。7年間ずっと思い続けていたのは自分だけだったのかとジョエルは落ち込みます。

ここには数日前に船長のブルックスがやってきたらしく、ここにいるコロニーのみんなを船に乗せて安全な場所へ逃げることを提案してくれたそう。エイミーに「一緒に来てくれるよね?」と聞かれ、返事に戸惑うジョエル。ジョエルは突如コロニーのみんなに会いたくなり、無線をかけると、みんなジョエルの無事を喜んでくれました。あっちのコロニーはまたモンスターに侵入されたようで、話している途中で無線が切れてしまいます。

仲間たちの会話を通じて、7年間共に戦ってきた仲間たちへの思いが溢れ、ジョエルは仲間たちのいるコロニーに戻ることに決めます。その時、ブルックスから差し入れだとベリーをもらいましたが、それはクライドから毒であると教えてもらったものでした。ブルックスが悪い奴だとわかったジョエルは、エイミーにここから逃げるよう説得をしますが、ある人物に殴られて意識を失います。

目が覚めると、ジョエルを含めたコロニーにいる全員が拘束をされてしまいます。ブルックスはここのコロニーの物資を盗んで、仲間と3人だけで逃げる作戦でした。ブルックスは電流をカニのモンスターと繋いで、そのモンスターを支配し、ジョエルたちに襲いかかるように電流で誘導します。ジョエルが窮地に立たされていると、ボーイがやってきて助けてくれました。

ジョエルはとどめの一発をカニのモンスターに撃とうとしましたが、モンスターの目はなんだか悲しげです。悪い奴ではないと判断したジョエルは、その一発を電流で繋がれていた鎖に撃ち込み、拘束を解いてあげます。これでカニのモンスターは自由の身。そのモンスターは一目散にブルックスたちの方へ向かい、襲い掛かり、食べてしまいます。

エイミーたちのコロニーに平和が戻ってきました。ジョエルは元いたコロニーに帰ることをエイミーに伝え、知識が詰まったあのノートをエイミーに託します。エイミーからたくましいと言われて喜ぶジョエル。再び7日間の旅路を乗り越え、ジョエルは自分のコロニーに戻ってきて、仲間から歓迎をされます。

多くの経験を経て、たくましくなったジョエルは、自分のこの経験をみんなに共有したいと、無線で他のコロニーで隠れて暮らしているみんなに、外に出て戦って生き延びる良さを伝えます。「隠れていても仕方がない。人生を楽しもう」それに感化された人々は、みんな隠れることを辞めて、外へ出てモンスターたちに立ち向かっていきます。

以上、映画「ラブ&モンスターズ」のあらすじと結末でした。

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