映画「劇場版 BLEACH ブリーチ MEMORIES OF NOBODY」ネタバレあらすじ結末と感想

劇場版 BLEACH ブリーチ MEMORIES OF NOBODYの紹介:2006年日本映画。2022年より原作の最終章にあたるテレビアニメ新シリーズ「千年血戦篇」が放映されている人気アクション漫画『BLEACH』の初の劇場版長編アニメーション作品です。本作は原作者・久保帯人の全面協力のもと、主人公の死神代行・黒崎一護と本作オリジナルキャラクターの死神の少女との交流を軸とした物語が展開されます。
監督:阿部記之 声優:森田成一(黒崎一護)、折笠富美子(朽木ルキア)、松岡由貴(井上織姫)、杉山紀彰(石田雨竜)、安元洋貴(茶渡泰虎)、真殿光昭(コン)、釘宮理恵(黒崎夏梨)、瀬那歩美(黒崎遊子)、伊藤健太郎(阿散井恋次)、置鮎龍太郎(朽木白哉)、朴・美(日番谷冬獅郎)、三木眞一郎(浦原喜助)、立木文彦(更木剣八)、川上とも子(砕蜂)、斎藤千和(茜雫)、江原正士(厳龍)、塚田正昭(山本元柳斎重國)、大塚明夫(京楽春水)、中尾隆聖(涅マユリ)、石川英郎(浮竹十四郎)、櫻井孝宏(吉良イヅル)、西凛太朗(射場鉄左衛門)、小西克幸(檜佐木修兵)、松谷彼哉(松本乱菊)、望月久代(草鹿やちる)、檜山修之(斑目一角)、福山潤(綾瀬川弓親)、梁田清之(握菱テッサイ/バウ)、本田貴子(花刈ジン太/ベニン)、森川智之(黒崎一心/リャン)、奥田啓人(阿近)、斉木美帆(壺府リン)、松本大(ジャイ)、小阪友覇(友哉)、団長(安田大サーカス)(本人役)、HIRO(安田大サーカス)(本人役)、クロちゃん(安田大サーカス)(本人役)、森下千里(かわいい店員)ほか

映画「劇場版 BLEACH ブリーチ MEMORIES OF NOBODY」解説

この解説記事には映画「劇場版 BLEACH ブリーチ MEMORIES OF NOBODY」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

ここは死神代行の高校生・黒崎一護の地元である東京・空座町(からくらちょう)。ある時、空座町で認識不能の霊生物・欠魂(ブランク)が大量に発生し、一護は相棒の女死神・朽木ルキアとともに現場へ向かいました。

その時、一護とルキアの前に死神の少女・茜雫(せんな)が現れました。自由奔放な性格の茜雫は所属する隊をはぐらかし、自らの身の上について語ろうともしませんでした。

一護が茜雫に振り回されていたその頃、死神の世界・尸魂界(ソウル・ソサエティ)でも中心都市・瀞霊廷(せいれいてい)の上空に現世の街が浮かび上がるという異変が起こっていました。

この現象の原因は現世と尸魂界の間に存在する亜空間・断界(だんがい)の中に新たなる空間・叫谷(きょうごく)が出現、急速に拡張を続けた末にふたつの世界に密着したことで発生したものであり、世界崩壊の前触れとされる危険なものでした。

尸魂界の治安を司る護廷十三隊(ごていじゅうさんたい)の元十二番隊隊長兼技術開発局創設者であり、現在は表向きは駄菓子屋・浦原商店店主で実際はルキアら現世の死神に尸魂界の物品などを提供している浦原喜助は、一連の現象を招いた黒幕は輪廻転生を外れた魂魄から抜け落ちた記憶の集合体・思念珠(しねんじゅ)を探しているのだろうと推測しました。

浦原は敵の素性を探ることにし、一護に探すよう頼みました。その頃、かつて尸魂界の覇権争いに敗れ、尸魂界を追われた闇の一族・ダークワンが茜雫を狙って現世に進出しようとしていました。

茜雫は一護の手伝いをしたいと申し出ましたが、一護は安全のため茜雫を実家に泊めることにしました。茜雫は一護の父・一心や妹の夏梨と遊子が楽しそうにしているのを見て、自分の家族のことを明かそうとしましたが、生前の家族の様々な記憶が入り乱れたことで混乱してしまいました。

翌日。一護と茜雫は思念珠を探す途中で、交通事故で死亡した魂魄の少年・友哉と出会いました。一護と茜雫は離ればなれになったという友哉の父を探し回り、ようやく友哉と父を引き合わせることに成功しました。友哉は茜雫が呼び寄せた沢山の魂魄によって父の居場所を見つけることができたと感謝しましたが、茜雫は友哉の発言の意味を理解できませんでした。

そんな時、一護と茜雫の近くで現世と尸魂界を繋ぐ門・穿界門(せんかいもん)が開かれ、尸魂界の最高司法機関である中央四十六室から差し向けられた死神たちが茜雫の身柄を拘束するためやってきました。

尸魂界は茜雫こそが現世に戻った思念珠であり、ダークワンの目的は思念珠の力を利用して世界を破壊することにあると断定していたのです。一護は尸魂界の決定に反発しましたが、茜雫はその場に現れたダークワンの首領・厳龍(がんりゅう)によって叫谷へと連れ去られてしまいました。

尸魂界の推測どおり厳龍の目的は自分の一族を追放した尸魂界への復讐であり、現世と尸魂界を思念珠の力で引き寄せて衝突させることでした。茜雫は叫谷の中央に欠魂の依り代として備え付けられ、叫谷との融合が始まりました。一護は叫谷への入口を見つけ、茜雫を助けるため単身で乗り込みました。

護廷十三隊は各隊の隊長・副隊長を招集して隊首会を開きました。十二番隊隊長兼技術開発局2代目局長の涅マユリは思念珠と欠魂の性質について説明し、このままでは世界崩壊まであと1時間しかないと告げました。

護廷十三隊総隊長件一番隊隊長の山本元柳斎重國は他に方法はないとして、強力な破壊力を誇る兵器・鬼道砲(きどうほう)で叫谷と密着している接地面を攻撃し、空間ごと消滅させる決断をしました。ルキアは隊首会に乗り込み、一護への援軍を要請しました。山本は一度は断りましたが、最終的に護廷十三隊の各隊はルキアと共に叫谷へと乗り込みました。

一護やルキア、護廷十三隊は厳龍の手下であるジャイ、ベニン、ムエ、リャン、バウと交戦してこれを倒し、一護は厳龍を激闘の末に倒しました。ダークワンは壊滅し、茜雫は一護に助け出されましたが、鬼道砲は発射され、叫谷は崩壊を始めました。

死神たちは現世へと帰還し、瀞霊廷は歓喜に沸きましたが、既に現世と尸魂界は融合を始めてしまっていました。茜雫は世界の崩壊を阻止すべく、自らの近くにいた欠魂たちのエネルギーを集め、一気に爆発させることで現世と尸魂界を阻止することに成功しましたが、全ての力を使い果たした茜雫はもはや力尽きようとしていました。

自らの死期を悟った茜雫はかつて自分が生きていたことを確かめたいと一護に願い出、生前の記憶に残る墓地に連れて行ってもらいました。茜雫の生前の眠る墓には茜雫という名は刻まれていませんでしたが、一護は「お前はこの街で生きてきた、家族もちゃんといた」と伝えました。

安心した茜雫は一護との再会を約束しながら静かに消滅していきました。そこにルキアが現れ、もうすぐ欠魂のエネルギーが尽きること、茜雫に関する全ては自分たちの記憶から消え去るであろうことを告げました。

今回の一件からしばらく経ったある日、一護はかつて茜雫に買ってあげたものと同じ赤いリボンが風に乗って運ばれてくるのを目撃しました。リボンを手にした一護は、どことなく茜雫によく似た少女が走り抜けていく様を目撃しました。一護はしばらくリボンを見つめ、その場から歩き出しました。

以上、映画「劇場版 BLEACH ブリーチ MEMORIES OF NOBODY」のあらすじと結末でした。

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