映画「Pearl パール」ネタバレあらすじ結末と感想

Pearl パールの紹介:2022年アメリカ映画。ティ・ウェスト監督とミア・ゴス主演のホラー映画「Xエックス」で誕生した殺人鬼パールの前日譚を描いています。厳格な両親の元で成長したパールはスクリーンスターになりたいという夢がありましたが、その厳しい縛り付けがやがてパールを狂気に走らせることになるのでした。
監督:ティ・ウェスト 出演:ミア・ゴス(パール)、タンディ・ライト(母親)、マシュー・サンダーランド(父親)、デヴィッド・コレンスウェット(映写技師)、エマ・ジェンキンス=パロ(義妹)、アリステア・スウェル(ハワード)、ほか

映画「Pearl パール」解説

この解説記事には映画「Pearl パール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

第一次世界大戦の頃のテキサス。農場で暮らすパール(ミア・ゴス)は、いつの日か田舎町のテキサスを出て、憧れていたスクリーンスターになるのを夢に見ていました。若くして結婚したパール、その夫は戦争に出征中で、今は厳格な両親と暮らし、農家を切り盛りしています。

ある日、父親(マシュー・サンダーランド)の薬を買いに街にでた際に立ち寄った映画館で、映写技師(デヴィッド・コレンスウェット)と出会います。その映写技師にスクリーンスターになりたい夢を話し、映写技師も後押しするような言葉をパールに与えます。

こうしてますますパールに家を出たい気持ちが生まれ、厳しい両親に我慢できなくなってしまいます。

教会でダンスオーディションがあることを知ったパールは、夜に映写技師の元へと向かいました。そこで映写技師から、フランスから仕入れたポルノ映画というものを見せてもらいます。当時のアメリカではお目にかかれない刺激的な内容と映写技師の話で、さらにパールに現状から抜け出したい気持ちを強めていきます。

そんなパールの様子を見た母親(タンディ・ライト)は、パールからオーディションの話を聞いたとき、パールの気持ちを強く否定する言葉を彼女にぶつけました。その言葉に逆上したパール、母親と取っ組み合いの喧嘩となり、母親を暖炉に押し付けると、母親のスカートに火がつき母親が火に回ってしまいます。

我に帰ったパールが火を消しますが、すでに焼け焦げてしまった後でした。父親はおびえて呆然としています。パールはそんな両親を放り出し、映写技師の元へと向かいました。

映写技師の家にやってきてドアをノックすると、パールは映写技師とキスをし、そのままベッドへ。朝、目覚めた映写技師はパールの家まで送っていくと話します。パールを家まで送ると、パールは焦りながら映写技師を家の前で待たせ、火傷でのた打ち回る母親を地下に隠し、父親を部屋に戻します。

やがて映写技師を部屋に招き入れたパールでしたが、映写技師はどこか違和感を感じ、パールに帰らなくてはと話します。すると豹変して何度も理由を聞いてくるパールに恐怖を感じた映写技師は、「君が怖いからだ」と答えてしまいます。

その言葉に逆上したパールは映写技師を殺してしまいます。その後、パールは映写技師の遺体を車ごと湖に沈め、ワニの餌にし、帰宅後は完全にパールに怯える父親も殺しました。

全てなかったことのように身支度をしてオーディションに向かうパール。自信満々でオーディションを受けたパールでしたが、求めているイメージと違うと言われてしまいます。

すっかり落ち込んでしまったパールを、同じようにオーディションに来ていた義妹(エマ・ジェンキンス=パロ)が慰めていると、パールは次々に自分の過去を話し始め、やがて始末したような話をし始め、義妹は違和感を感じ始めますがパールは止まりません。そして「誰にも言わない?」と義妹に釘を差し始めるのでした。

パールが恐ろしくなった義妹は、誰にも言わないと約束し、どうにか帰ろうとします。そしてパールに促されるように義妹がオーディションに受かったことを告げると、パールは斧を手に取り義妹に襲いかかります。義妹は命だけはと懇願しますが、パールは容赦なく義妹を殺害しました。

義妹の遺体をバラバラにし、ワニの餌にしたパールは、息絶えた両親の遺体をダイニングに座らせ、腐った豚を並べて食事前のお祈りを始めるのでした。

そこに、戦争から夫ハワード(アリステア・スウェル)が帰ってきます。おぞましい光景を目にして驚いているハワードを、パールは涙を流して笑顔で迎えます。

以上、映画「Pearl パール」のあらすじと結末でした。

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