映画「劇場版 BLEACH ブリーチ The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」ネタバレあらすじ結末と感想

劇場版 BLEACH ブリーチ The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸の紹介:2007年日本映画。2022年より原作の最終章にあたるテレビアニメ新シリーズ「千年血戦篇」が放映されている、久保帯人の原作による人気アクション漫画『BLEACH』の劇場版第2作です。今回は人気キャラクターである日番谷冬獅郎をメインに据えており、原作やテレビシリーズでは描かれなかった日番谷の過去が明らかにされていきます。
監督:阿部記之 声優:森田成一(黒崎一護)、朴?美(日番谷冬獅郎)、折笠富美子(朽木ルキア)、伊藤健太郎(阿散井恋次)、松谷彼哉(松本乱菊)、石田彰(草冠宗次郎)、檜山修之(斑目一角)、福山潤(綾瀬川弓親)、置鮎龍太郎(朽木白哉)、立木文彦(更木剣八)、塚田正昭(山本元柳斎重國)、川上とも子(砕蜂)、久川綾(卯ノ花烈/イン)、稲田徹(狛村左陣)、大塚明夫(京楽春水)、中尾隆聖(涅マユリ)、石川英郎(浮竹十四郎)、山口太郎(雀部長次郎)、樫井笙人(大前田希千代)、櫻井孝宏(吉良イヅル)、ゆかな(虎徹勇音/ヤン)、生天目仁美(伊勢七緒)、小西克幸(檜佐木修兵)、西村ちなみ(虎徹清音)、松岡由貴(井上織姫)、安元洋貴(茶渡泰虎)、杉山紀彰(石田雨竜)、三木眞一郎(浦原喜助)、雪野五月(四楓院夜一)、森川智之(黒崎一心)、瀬那歩美(黒崎遊子)、釘宮理恵(黒崎夏梨)、大原さやか(黒崎真咲)、菅生隆之(斬月)、松岡大介(氷輪丸)ほか

映画「劇場版 BLEACH ブリーチ The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」解説

この解説記事には映画「劇場版 BLEACH ブリーチ The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

死神の世界・尸魂界(ソウル・ソサエティ)の秩序と治安を司る護廷十三隊(ごていじゅうさんたい)の十番隊隊長・日番谷冬獅郎率いる十番隊は尸魂界の王族に伝わる秘宝・王印の運搬警備の任に就いていました。

ところが、十番隊は謎の女性二人組に襲撃されました。十番隊は警戒態勢に入り、日番谷と副隊長・松本乱菊は斬魄刀(ざんぱくとう)を抜いて対峙したところ、今度は女性二人組の親玉らしき謎の男が現れ、王印を奪われた日番谷は隊員たちを残してその場から失踪してしまいました。

その頃、現世の東京・空座町(からくらちょう)では死神代行の高校生・黒崎一護が森の中で怪しげな霊圧の調査をしていました。そこに護廷十三隊二番隊隊長兼隠密機動総司令官の砕蜂が現れ、一護に日番谷の背信の件を知らされました。

一護は仲間の石田雨竜と共に満身創痍の日番谷を見つけて保護しました。日番谷は「クサカ」という言葉を発しており、一護に刃を向けてきました。そこに王印運搬任務を襲撃した女性二人組、姉妹のインとヤンが現れ、日番谷を連れてその場から姿を消しました。

一方、尸魂界では護廷十三隊総隊長兼一番隊隊長の山本元柳斎重國が砕蜂から報告を受けていました。日番谷に疑いの目を向ける山本に対し、松本は弁明しましたが、十番隊は斬魄刀を没収されたあげく活動を制限されてしまいました。松本は一護の相棒である護廷十三隊十三番隊隊員の朽木ルキア、ルキアの幼馴染で護廷十三隊六番隊副隊長の阿散井恋次に襲撃者の親玉の男を調べるよう依頼しました。

日番谷は自らの過去を振り返っていました。日番谷の斬魄刀・氷輪丸(ひょうりんまる)は実はもう1本存在し、その使い手は自分にとって大切な人物であったことを・・・。

一護は現世に現れたルキアや恋次と合流し、井上織姫ら現世での仲間たちと共に日番谷の行方を探し始めました。日番谷が発した「クサカ」とはどうやら殺された男の名であるらしく、ルキアはこの男が王印強奪事件の首謀者の男と何か関係があるのではないかと睨み、恋次に調べるよう告げました。

尸魂界に向かった恋次は松本に「クサカ」の件について尋ねてみましたが、松本には心当たりはありませんでした。「クサカ」の謎は護廷十三隊八番隊隊長・京楽春水と副隊長・伊勢七緒が追うことになり、二人はかつて草冠(クサカ)宗次郎という名の死神がいたこと、そして草冠は既に死亡していることを知りました。その時、京楽は何者かに襲撃されて重傷を追いました。襲撃者はなぜか日番谷と同じ氷輪丸を手にしていました。

一方、護廷十三隊九番隊副隊長・檜佐木修兵と三番隊副隊長・吉良イヅルは日番谷捜索部隊を編成して日番谷の行方を追っていましたが、日番谷は戻る気はないと言い放ち、氷輪丸をかざして檜佐木・吉良を退けました。日番谷への疑いを強めた山本は、ついに日番谷処刑の命令を下してしまいました。

ルキアは一護に、日番谷の処刑命令が出たこと、そして「クサカ」(草冠)は既に死んでいることを伝えました。その時、あの首謀者がインとヤンを引き連れて襲撃してきました。一護は首謀者たちと戦っているうちに、相手の記憶を垣間見ましたが、首謀者は日番谷は自分のもとに来ると告げ、後をインとヤンに任せてその場から立ち去りました。

首謀者の正体は何と死んだはずの草冠でした。かつて日番谷の親友だった草冠は日番谷と同じ氷輪丸の所有者となったことに喜んでいましたが、尸魂界の最高司法機関・中央四十六室は氷輪丸が二つ存在することを認めず、氷輪丸の真の所有者を決めるため日番谷と草冠は果たし合いをするよう命じられました。

一騎討ちの末に日番谷が勝利し、敗北した草冠は隠密機動に粛清されたはずでしたが、偶然にも王印の力を浴びた草冠の体は虚圏(ウェコムンド)で再構築されて復活を果たしたのです。

その頃、京楽が意識を取り戻すのを待っていた護廷十三隊十三番隊隊長・浮竹十四郎は、護廷十三隊六番隊隊長にしてルキアの義兄である朽木白哉から吉良たちへの攻撃と京楽への襲撃は同時にできるはずがないと聞かされました。浮竹らは護廷十三隊十二番隊隊長兼技術開発局2代目局長・涅マユリに双子の斬魄刀はあるかと尋ね、氷輪丸に関する調査を依頼しました。

草冠は日番谷のもとに向かい、王印の力を使って一瞬で尸魂界へと移動しました。そして草冠は日番谷に、日番谷の卍解(ばんかい)の力で斬れと呼びかけました。一方の一護とルキアは織姫ら現世の仲間たちにインとヤンを任せ、日番谷のもとへと向かいました。

日番谷と草冠は護廷十三隊の面々に取り囲まれ、身柄を拘束されようとしていましたが、駆けつけた一護とルキアは日番谷に刃を向けるのを止めさせようとしました。そこに日番谷が無実であることを知った山本が京楽、伊勢、松本、白哉、マユリらを引き連れて現れましたが、草冠は王印の力を発動させようとしました。

最初から自分自身で草冠とケリをつけようと考えていた日番谷は草冠に斬りかかり、草冠は日番谷が自分の仲間にならないことを悟ると自らの手で王印の力を解放しました。

一人で切りかかろうとする日番谷でしたが、一護が殴って説得します。仲間に頼れと一人じゃないんだと、その説得に対し、日番谷は静かに構え、一護に対して「来るぞ」と声をかけました。

草冠は巨大な翼を纏った氷の竜へと変貌を遂げ、圧倒的な強さで護廷十三隊に襲い掛かりました。護廷十三隊も懸命に応戦しましたが全く歯が立たず、草冠はやってきたインとヤンを取り込んでパワーアップし、周囲に黒い結界を張りました。王印が暴走していることに気付いた涅は、このままでは尸魂界が消滅してしまうと警鐘しました。

結界には一護、ルキア、恋次、日番谷と松本がいました。護廷十三隊の仲間たちは王印の暴走を止めるには草冠を斬るしかないと告げ、覚悟を決めた日番谷は一護や仲間たちの力を借りながら草冠のもとへと急ぎました。

ようやく草冠のもとに辿り着いた日番谷は氷輪丸を草冠の首に巻きつかせ、一護は必殺技・月牙天衝(げつがてんしょう)を放ちました。結界は崩壊し、草冠は元の姿に戻りました。そして日番谷と草冠は再び一騎打ちに臨み、再び日番谷が勝利しました。草冠は日番谷を天才だと称えて消滅し、日番谷は草冠とは親友だと言いました。

王印は再生し、事件は解決しました。日番谷は松本とともに草冠の墓参りに向かい、日常へと戻っていきました。

以上、映画「劇場版 BLEACH ブリーチ The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸」のあらすじと結末でした。

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