映画「ファイナル・リベンジ」ネタバレあらすじ結末と感想

ファイナル・リベンジの紹介:2021年イタリア映画。刑務所で弁護士と名乗る男から特赦で釈放だと言われたセルジョ。弁護士は特赦の代わりにオレの仕事をやるんだと言います。指示されるがまま高級住宅のミケーレ邸へ乗り込んだセルジョでしたが、探せといわれている書類は出てきませんでした。イタリア・ブラジル合作のバイオレンスサスペンスで、どんでん返しもありテンポのいい面白い作品です。
監督:ガブリエル・アルバネージ 出演:フォルトゥナート・チェルリーノ(カリゴラ)、マルコ・ボッチ(セルジョ)、ペピーノ・マッツォッタ(ミケーレ)、アマンダ・カンパーナ(フィオーレ)、マリア・フェルナンダ・カーンヂド(ダミアナ)、ブルーノ・コンティ(カサグランデ)ほか

映画「ファイナル・リベンジ」解説

この解説記事には映画「ファイナル・リベンジ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

夜、車の中でSEXをするカップルがいます。激しく燃える二人にマシンガンが浴びせられます。犯人が逃げ去ると、車のドアが開き、男は生きていて殺された女を見て叫びます。

15年後、アルジェリアの刑務所で掃除をしていたセルジョが、囚人二人に襲われます。セルジョは強く、あっという間に二人を倒し殴りつけます。かけつけた看守に取り押さえられたセルジョに、弁護士のカサグランデが面会に来ます。「この書類にサインすることで、君は特赦を受けられる。あとは私の仕事をすれば罪は帳消しになって、報酬ももらえるし、娘にも会える」と言われたセルジョはサインします。カサグランデは「報酬は成功してからだ、指示を待て」と言って帰ります。

高級住宅に住むミケーレは、妻と娘のフィオーレと暮らしています。大学生のフィオーレはミケーレに反抗的で、隠れてマリファナを吸っています。そんなフィオーレにミケーレがいつも説教しますが全く聞き入れてもらえず関係は悪化するばかりです。

夜になり、ミケーレの家にバイクに乗ったセルジョがやって来ます。セルジョは依頼人に「人が住んでいるぞ、話が違う」と電話します。すると、「住人の写真を何枚か写して送れ!」と言われます。セルジョが3人の様子を写メで送りはじめます。するとシャワーを浴びるフィオーレをミケーレが覗いているのです。その後、ミケーレはダミアナと愛し合います。

依頼人の「実行しろ」の言葉に、セルジョはミケーレを銃で脅しダミアナとフィオーレを呼びます。「温室へ連れて行け」と言うセルジョに、ダミアナが「ここは前の住人が使っていただけで、私たちは使っていない」と言います。

温室に入るとセルジョは3人に「穴を掘れ」と命じます。やがてセルジョも一緒に掘るものの、何も見つからず休憩します。ビールを飲むセルジョを見たフィオーレが、同じようにビールを飲みマリファナを吸いだします。「やめなさい、お父さんの言う事を聞きなさい」と止めに入るミケーレに「父親じゃないわ」とフィオーレが怒鳴り返します。

セルジョがミケーレを殴り倒すと、ダミアナが「やめて」と止めます。セルジョが「こいつは父親じゃないんだろ、娘の裸を覗いていたぞ」とバラします。言い返せないミケーレを見たダミアナとフィオーレはあきれ返ります。

再び掘りだしますが何も見つからず、3人が「何を探しているか教えてくれ」と言います。「書類だ」とセルジョが答えるとフィオーレが逃げ出します。セルジョがミケーレを小屋に閉じ込めフィオーレを追いかけて問い詰めると「書類はないわ、義父に聞いて」と言います。

セルジョはミケーレを二人の前で電気を使って拷問します。苦しむミケーレを見たダミアナとフィオーレがセルジョを止めに行きます。その隙にロープを外したミケーレがセルジョを暴行し、逆に拘束します。

ミケーレはセルジョに暴行し「雇い主は誰だ、ここにいるのか?」と聞きます。その時、マシンガンで窓が割られ男が入って来ます。男はミケーレに「トニー!銃を捨てろ」と言います。「書類はお前をここにとどまらせる口実だ」と銃を向けます。ミケーレが「妻と娘は無関係だ」と言うと、男は「アリーチェも無関係だった」と怒鳴ります。

そしてセルジョとダミアナ、フィオーレに「トニーに何があったか、このカリゴラが教えてやろう」と言い、話しはじめます。「強盗と麻薬密売で稼いでいたオレには子分で殺し屋のトニーがいた。邪魔者をトニーに殺させてうまくいっていたが、あろうことかオレの18歳の娘アリーチェとできていたんだ。お前の娘に似た女の子だった。オレはトニーを拷問し、今度アリーチェに会ったら皮を剥いで殺すと言って許した。しかしこいつは、まだアリーチェと会っていて、オレが手に入れた政府の機密書類も盗んだ。トニーは二人の殺し屋にカーセックス中に銃撃されアリーチェが死んだんだよ。撃った男の片割れがこいつだ」とセルジョの顔を見ます。

セルジョは15年前、カリゴラと対立するサンドロに命令されトニーを銃撃したのでした。カリゴラはサンドロと実行犯の一人を殺し、セルジョを探していたのです。そしてアルジェリアの刑務所で見つけ、看守に金を渡してこの実行に参加させたのです。

そしてミケーレの居場所は、フィオーレのSNSの写真から偶然見つけたのでした。逃げていたトニーは立ち往生したダミアナの車を助け、ミケーレと名乗り結婚していたのです。その目的はフィオーレだったのです。

カリゴラが「二人いっぺんに復讐が出来る」と言った時、ダミアナの友人フランコ夫妻がやって来ます。どうしても帰らない夫妻をカリゴラが射殺します。ダミアナが隙を見て電気を消すとフィオーレを連れて逃げ出します。カリゴラが追いかけている間に、セルジョは手のロープを切ります。

二人を捕まえて帰ってきたカリゴラを、待ち伏せていたセルジョが襲いかかり、銃を持って対峙します。カリゴラは「お前は関係ない、銃を置いて出て行け」と言います。セルジョが家を出て行くと、カリゴラが「パーティーの始まりだ、約束通り皮を剥ぐ」と言ってナイフでミケーレの体を切りはじめます。

ダミアナとフィオーレが「やめて!」と叫びます。その声を聞いたセルジョが戻って来てカリゴラに飛びかかりますが、腹を刺されて倒れます。カリゴラは大きな灰皿でミケーレの顔を何度も殴って殺します。

ダミアナがマシンガンを持ちカリゴラを撃とうとしますが、逆に頭を撃ち抜かれます。マシンガンを拾ったフィオーレがカリゴラに銃口を向けます。カリゴラは自分の娘と重ね合わせ、銃を投げ捨てると「さあ撃て」と言います。セルジョがフィオーレに「撃つんだ!」と叫びます。フィオーレはカリゴラに向けて乱射して殺します。

よろけながらバイクにまたがったセルジョにフィオーレが近づきます。「娘は何歳?」とフィオーレが聞くと、セルジョは「8歳だ、乗りなよ」と言って、フィオーレを乗せて走りだします。

以上、映画「ファイナル・リベンジ」のあらすじと結末でした。

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