HESOMORI －ヘソモリ－の紹介：2011年日本映画。福井県越前町を舞台にヘソを守るヘソモリを代々する紙漉き職人を主人公に、ヘソと呼ばれる穴を通ってタイムスリップをすることが出来るというファンタジー映画です。
撮影は全て福井県越前町で行われ地元の名所が随所に登場します。
監督：入谷朋視 出演者：永島敏行（相場さとし）、渡辺いっけい（うっちゃん）、石丸謙二郎（エズ）、中村育二（おっさん）、佐野史郎（井口）、谷村美月（相場リコ）、烏丸せつこ（相場ユキコ）、中西良太（田中）、谷田歩（右近）、村田雄浩（伊賀並）、若林豪（たけじい）ほか
映画「HESOMORI ヘソモリ」解説
この解説記事には映画「HESOMORI ヘソモリ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
日本の各地には中心となるヘソが各地にあるという説明が流れます。ある家の庭で早朝若き日のたけじいが木刀で剣の練習をしています。孫のさとしが目覚め、たけじいに剣を習います。場面変わって現代です。たけしが娘のリコと木刀で剣の実践をやっています。越前和紙の紙漉き工場を観光客に案内するための一環でした。そして観光客を見送るとそこに、観光開発会社の伊賀が通りかかって労をねぎらいました。そして工場の壁にある家紋のようなマークを気にしていました。そのころ案内した観光客たちが行方不明になるニュースが流れました。クマに襲われた可能性もあるという報道がなされていました。この報道を見た時さとしは子供時代の記憶が蘇りました。
さとしは遊び仲間のうっちゃん、エズ、おっさん、井口らと5人で山菜を取りに森に入りました。もう一つの理由は母親が亡くなった井口を励ますためでもありました。お昼に弁当を食べている時ツキノワグマが現れました。さとしらは一目散に逃げました。そして逃げたところに井戸のような穴があり、蓋をかけられていました。これがこの地域にあるヘソでした。さとしらは探検に入りました。途中で二手に分かれた洞窟を左に進みました。迷子にならないように洞窟の壁にマークをつけて行きました。しばらくしてヘソの入り口に戻ると様子が変わっていました。蓋が赤くなっています。さとしらは家に帰ろうと歩きはじめますがなかなか行きつきません。すると一軒の家があり助けを求めるとそこには右近ら3人の武士がいました。さとしらが切られそうになった時たけじいが入って来ました。そのあとこの時代のヘソモリの男が入って来て事情を説明しさとしらは助かったあと自宅で目覚めました。そこでたけじいから聞いたのはヘソに入るとタイムスリップできる話でした。そしてたけじいは今の時代のヘソを守るヘソモリだという事でした。そして誰にも言っはいけないとクギを刺されました。
そのころ開発会社の事務所では伊賀が田中にボロボロになった週刊誌を見せています。実はこの週刊誌は幕末に先祖が持っていたもので、この村には何か隠された秘密があると言っていました。観光開発の目的で秘密を探っているのでした。行方不明の観光客が見つかったという報道がありました。更に町に武士が現れたという情報が入りました。武士を捕まえた伊賀らは事務所に監禁しますが眠ったまま起きません。この情報を聞いたさとしらは井口を除いて集まり話し合い、ヘソが原因だと分かり解決しようとしました。町を出ていた井口がひょっこりさとしの家に現れました。色々話をしたあとさとしは消えました。一方伊賀らはヘソを見つけ立ち入り禁止にしました。そしてヘソに武士の右近を連れて行って起こそうとしましたが起きませんでした。そこに染料の原料を探していたリコが右近を見つけ、おふだを胸に張り付け右近は目覚めました右近に今の服を着せ、リコは観光めぐりをしました。一方さとしらは井口が少し前に死んだ妻にヘソを通って会いに行くために帰って来て、さとしの家に行ったのはおふだを盗みに行ったのだと推測しました。たけじいが突然ヘソを通じてやって来ました。
ヘソがこうなった以上永遠に閉じるしかないと言い出したたげじいは暗い満月のよるにおふだを燃やしてヘソに投げ込めという事でした。それは今日の皆既月食の日でした。そして伊賀のもっていた週刊誌は観光客の忘れものでした。さとしは過去に戻り妻に会いに行った井口を連れ戻すためにヘソに入りました。過去で井口に会い話をしていると右近もやってきました。更に伊賀がリコを人質にしてやって来ました。ヘソの秘密を教えろと言いましたが、胸におふだを貼っていない伊賀は眠り込みました。急いで皆はヘソから現代に帰りました。そして右近を元の時代に返しました。するとたけじいも幕末へ行くと言ってヘソに入りました。やがて皆既月食が完成したのを見ておふだに火を付けヘソに投げ込みました。ヘソは完全に閉じました。町の歴史館には右近とたけじいが並んで写っている写真が貼られていました。