映画「フロム デプス」ネタバレあらすじ結末と感想

フロム デプスの紹介:2003年アメリカ映画。DNA操作により巨大化したサメの恐怖を描くパニック&アクション。海洋生物学者のデーンは、アトランティス大陸探索の資金を得るため、相棒ロビンと共に多くの詐欺を働いていた。そんなある日、デーンは父親の仇である富豪サマービルに拉致される。彼はバミューダトライアングルの海底基地と連絡が取れなくなったことを説明し、その調査に同行するよう依頼して来たのだ。渋々依頼を受けたデーンは、ロビン達と共に潜水艦で海底基地へ向かう。ところがそこには恐ろしい怪物が待ち受けていた。海軍が極秘で開発していた巨大なサメが、次々とデーン達に襲いかかる。
監督:フィリップ・ロス 出演者:ロレンツォ・ラマス(デーン・クォントレル)、シモーネ・ジェイド・マッキノン(ロビン・ターナー)、ブルース・グレイ(アリスター・サマービル)、ジェフリー・ゴーマン(ジョン・ミクロス)、ステファン・リセンコ(ヤーボロウ船長)ほか

映画「フロム デプス」解説

この解説記事には映画「フロム デプス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

舞台は現代のアメリカ。海洋生物学者で冒険家でもあるデーン・クォントレルが講演会を開いていました。彼の一族は代々学者で、デーンも10年間幻のアトランティス大陸の探索事業を行っています。理知的な紳士に見える彼ですが、その正体は詐欺師でした。甘い言葉で金持ちから大金を巻き上げては探索事業の資金にしていたのです。

デーンは相棒のロビン・ターナーと組み、この日も騙せそうな金持ちを見繕っていました。デーンは大富豪の娘達に狙いを定めて近付きますが、薬で意識を奪われてしまいます。娘達は最初からデーンを拉致するため、講演会に潜り込んでいたのです。ロビンも別ルートで拉致されており、2人はクォントレル海洋研究所まで連れて来られました。

ここは以前デーンの一族が管理していましたが、今は手放しています。そこへ、拉致を指示した男性が現れました。彼の名前はアリスター・サマービル。大金持ちの実業家で、20年前まではデーンの父の同僚でもありました。

しかしサマービルが裏切った結果、デーンの父は殺されてしまったのです。デーンは父が数人の男達に無理やり連れて行かれ、二度と帰って来なかった日のことを今でも頻繁に夢に見ていました。デーンがサマービルの目的を尋ねると、デーンが所有している調査潜水艦をチャーターしたいと言い出します。

バミューダトライアングルの海底基地と連絡が取れなくなったので、その調査に向かいたいということでした。依頼を受けるなら、デーン達の悪行をもみ消した上に1人10万ドルの報酬を出すと言うサマービル。デーンは反発しつつも、ロビンに説得され要求を飲むことにしました。

翌日。一行はフロリダのフォート・ローダーデールに向かい、潜水艦に乗り込みました。ジョン・ミクロスをはじめ、サマービルの部下も数人同行します。潜水艦は出港し、慎重に海底へ潜っていきました。基地に到着し、ドッキングに成功。サマービルは何か隠しているらしく、妙に焦っている様子です。

訝しんだデーンが聞き出そうとすると、突然潜水艦に衝撃が走りました。どうやらサメの集団に攻撃されているようです。揺れる艦内でサマービルは助からない怪我を負ってしまいました。彼はデーンに対し、知っておいて欲しかったと謎の言葉を遺し死亡します。

サメの攻撃は止む気配がありません。デーンはやむなく潜水艦を捨てる決断をし、生き残ったロビン、ミクロスと共に基地に逃げ込みました。デーンはミクロスにサマービルの目的について尋ねます。ミクロスも詳しくは知らないそうですが、サマービルは元CIAの諜報員であり、海軍が極秘に開発を進めている新兵器について調べていました。

サマービルは引退した身ではありますが、極秘計画の初期段階に関わった人間として調査に参加していたようです。3人が話している間にも、どんどん酸素量は減っていきました。やがて彼らは意識を失います。

死を覚悟したデーンが意識を取り戻すと、そこは小型潜水艦の中でした。ロビンとミクロスも救助されています。助けてくれたのは屈強な海兵隊員でしたが、彼らは敵意を持っているらしくデーン達を拘束しました。

やがて謎の潜水艦に到着し、3人は一室に閉じ込められます。極秘で造られたらしい巨大潜水艦。警戒している海兵隊。このままでは、情報漏えいを防ぐため殺されてしまうとデーン達は考えます。

案の定、艦長の命令を受けた少佐フォスターの部隊が3人を抹殺しに来ました。デーン達は必死に反撃し、その場から逃げ出します。フォスター達と銃撃戦を繰り広げたデーン達は、巨大な水槽に飛び込みました。そこには動かないサメが何匹もいます。

必死に泳いだ3人が行き着いたのは、潜水艦の下層にある研究室でした。デーンを見た責任者の博士は、他の研究員を退避させ扉をロックします。

デーンは博士に、この研究室について説明を求めました。博士が言うには、ここではサメを兵器として使うための研究が行われているそうです。巨大化させ、攻撃性を高めたサメこそが海軍が開発している新兵器の正体でした。しかし20年以上研究を続けているものの、檻の外ではサメを制御することが出来ません。

デーン達の潜水艦や、海底基地を襲ったのもここで開発されたサメでした。博士はサマービルの友人だったらしく、秘密裏に彼を研究室へ招こうとしていました。博士はサマービルの死を知り深く落ち込みます。そこにフォスター達が現れました。博士はサメを操作し、フォスター達を襲わせます。

フォスター達の部隊は全滅しましたが、博士も撃たれてしまいました。博士はデーンに鍵を渡し、サマービルに息子を連れて来てもらおうとしたと話します。博士の正体は、デーンの父親だったのです。彼はサマービルに裏切られて殺された訳ではなく、自分からデーンの元を去っていました。

記憶違いに気付いたデーンは、父の死を見届けると、ロビンとミクロスと共に小型潜水艦へ走り出します。その際博士の権限を使い、研究室の自爆装置を作動させました。

デーン達は小型潜水艦に乗り込み、急いで脱出します。艦長は何とか研究室を切り離そうとしますが叶わず、潜水艦は自爆に巻き込まれて沈んでいきました。デーン達は追って来た2匹のサメをチームワークで倒し、無事生還を果たします。

その後、デーンは父から受け取った鍵をヒントにある地図を発見しました。それはアトランティスへの地図です。父は長い潜水艦生活で、アトランティスを発見していたのでした。

後日、デーンはロビン、ミクロスと共に世紀の発見を公表します。3人はアトランティスの発見者として賞賛を受けました。研究所を取り戻したデーンは再興を誓い、この映画は終わりを迎えます。

以上、映画「フロム デプス」のあらすじと結末でした。

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