映画「ガフールの伝説」ネタバレあらすじ結末と感想

ガフールの伝説の紹介:2010年アメリカ映画。アメリカの作家キャスリン・ラスキーの小説『ガフールの勇者たち』を原作に、『300(スリーハンドレッド)』『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』のザック・スナイダー監督が映画化したファンタジーアニメです。フクロウが高度な文明を築いた世界を舞台に、世界征服を企む悪の組織に立ち向かう若き勇敢なフクロウたちの冒険と戦いを描きます。
監督:ザック・スナイダー 声優:ジム・スタージェス(ソーレン)、エミリー・バークレー(ジルフィー)、デビッド・ウェナム(ディガー)、アンソニー・ラパーリア(トワイライト)、ライアン・クワンテン(クラッド)、アドリエンヌ・デファリア(エグランタイン)、ヒューゴ・ウィービング(ノクタス/グリンブル)、エッシー・デイヴィス(マレラ)、ミリアム・マーゴリーズ(ミセス・プリサイバー)、リチャード・ロクスバーグ(ボロン国王)、デボラ=リー・ファーネス(バーラン王妃)、ジョエル・エドガートン(メタルビーク)、ヘレン・ミレン(ナイラ)、ジェフリー・ラッシュ(エジルリブ)ほか

映画「ガフールの伝説」解説

この解説記事には映画「ガフールの伝説」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

フクロウたちが高度な文明を築き上げたティト森林王国。この国には、大きな湖にある島にそびえ立つ“ガフールの神木”にまつわる古の伝説で、王国の危機を救った勇者たちの英雄譚「ガフールの勇者たち」が語り継がれていました。メンフクロウの少年ソーレン(ジム・スタージェス)もまた伝説を信じるひとりですが、あまり仲の良くない兄のクラッド(ライアン・クワンテン)は作り話だとしてバカにしていました。
そんなある夜、クラッドとソーレンは空を飛ぶ練習をしていましたが、そこでも兄弟ゲンカに発展していました。その時、兄弟は怪しげなフクロウ2羽にさらわれてしまい見知らぬ場所へと連れて行かれました。クラッドとはぐれたソーレンは、同じように連れてこられたクニア砂漠王国出身の小さなサボテンフクロウの少女ジルフィー(エミリー・バークレー)と出会います。

ソーレンらをさらったのは邪悪なフクロウの集団「純血団」でした。純血団の総統メタルビーク(ジョエル・エドガートン)の妻で聖エゴリウス孤児院院長のナイラ(ヘレン・ミレン)はあくまでもソーレンらを“保護してやった”とぬかし、純血団に忠誠を誓わせると、戦士として仕えるか排泄物を拾う“拾い屋”になるかの二択を迫りました。ソーレンとジルフィーはナイラに反抗的な態度を取ったため拾い屋に落とされてしまい、クラッドはそんなソーレンを見捨て、純血団に戦士として仕えていました。
純血団の目的はこの世の全てのフクロウ王国を征服、優れた種のみが支配者として君臨するというものでした。その頃、脱走を図ろうとするソーレンとジルフィーの前にキンメフクロウのグリンブル(ヒューゴ・ウィービング)が現れ、若い2羽に空を飛ぶ特訓を施すなど密かに脱走の準備を手伝ってくれました。グリンブルによると、「ガフールの勇者たち」の伝説は本当に実在するものであり、ガフールの神木に辿り着けるのは勇敢で正義感のある者だけだというのです。グリンブリは自ら盾となってソーレンとジルフィーを逃がし、2羽は懸命に追っ手を振り切って逃亡に成功しました。

ソーレンとジルフィーは旅の途中でアナホリフクロウのディガー(デビッド・ウェナム)とカラフトフクロウのトワイライト(アンソニー・ラパーリア)を仲間にし、餌として捕まっていた子守の蛇ミセス・プリサイバー(ミリアム・マーゴリーズ)と再会しました。一行は神木があるフールミア湖に向かい、立ち込める深い霧や荒れ狂う猛吹雪などの試練を乗り越えてようやく神木のもとへと辿り着きました。
ソーレンとジルフィーはガフールの勇者たちを束ねるシロフクロウのボロン国王(リチャード・ロクスバーグ)に対面、純血団の存在と危機を伝えました。国王は精鋭部隊を調査に差し向ける一方、ソーレンたちは老フクロウのエジルジブ(ジェフリー・ラッシュ)の指導のもと猛特訓に励み、やがてソーレンはその才能を開花させていきました。ある時、ソーレンはエジルジブこそが伝説の勇者の中でも最も名高い存在であることを知ります。程なくして調査隊が帰還、クラッドにさらわれていたソーレンの幼い妹も救出されました。

国王は純血団との全面戦争を決意、ソーレンは妹の看病のため留守を守ることになりました。しかし、勇者たちの中に純血団と通じる裏切り者がおり、国王の精鋭部隊は敵の罠にかかって苦戦を強いられます。その時、裏切り者の存在を知ったソーレンが仲間たちと共に駆け付けて国王と隊の危機を救い、裏切り者は始末されました。
遂に勇者たちと純血団の本格的な戦闘が始まりました。ソーレンは純血団に魂を売ったクラッドと対決、激戦の末にこれを倒しました。一方、エジルジブは宿敵メタルビークに闘いを挑みましたが、歴戦でボロボロになっていた身体に加えてナイラの邪魔も入り苦戦を強いられました。メタルビークがとどめを刺そうとした時にソーレンが駆け付け、メタルビークを死闘の末に倒しました。ナイラは純血団の生き残りを率いて撤退、クラッドは生死不明となりました。
ソーレンは妹や両親と再会を果たし、正式にガフールの勇者として認められました。そしてソーレンはエジルジブや仲間たちと共に大空を飛び回るのでした。

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