映画「マイ・エレメント」ネタバレあらすじ結末と感想

マイ・エレメントの紹介:2023年アメリカ映画。ディズニーとピクサーが贈る長編アニメーション・ファンタジー作品です。様々な要素(エレメント)を持つ住民たちが暮らす街「エレメント・シティ」を舞台に、相反する火と水の属性を持った男女が立場の違いを乗り越えて惹かれ合っていく過程を描きます。
監督:ピーター・ソーン 声優:リア・ルイス(エンバー・ルーメン)、ママドゥ・アティエ(ウェイド・リップル)、ロニー・デル・カルメン(バーニー・ルーメン)、シーラ・オンミ(シンダー・ルーメン)、ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ(ゲイル)、 キャサリン・オハラ(ブルック・リップル)、メイソン・ワートハイマー(クロッド)、ロノビル・ラヒリ(ハロルド)、ウィルマ・ボネット(フレリエッタ)、ジョー・ペラ(ファーン)、マット・ヤン・キン(アラン・リップル/ラッツ)、エヴァ・ケイ・ハウザー(レイク・リップル)ほか

映画「マイ・エレメント」解説

この解説記事には映画「マイ・エレメント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

ここは火・水・土・風という4つの属性(エレメント)を持つ住民たちが暮らすエレメント・シティ。この街には暗黙のルールがあり、それぞれのエレメントは決して互いに干渉しあってはいけないことになっていました。

火のエレメントであるバーニー・ルーメンは妻・シンダーと共に火の国からエレメント・シティに移り住み、この地で雑貨屋を開きました。バーニーは一族代々受け継がれてきた青い炎を絶やさぬよう守り続けていました。

エレメント・シティでは元より火のエレメントは他のエレメントから疎外されていましたが、バーニーの店は繁盛し、やがて店の周辺は火のエレメントたちによる“ファイヤタウン”が形成されて栄えていきました。

やがてバーニーとシンダーの間には娘・エンバーが誕生、バーニーは店をエンバーに継がせるためにも一生懸命育て上げました。やがてエンバーは年頃の女性に成長し、店を手伝うようになりましたが、短気で怒りっぽいエンバーはよく癇癪を起こしてしまうという悪い癖を持っていました。

なかなか癖が治らないまま、ある日エンバーは接客中につい怒りを爆発させてしまい、爆炎を上げてしまいました。その影響で地下の水道管が破裂してしまい、エンバーの店には水のエレメントの検査官ウェイド・リップルがやってきました。

ウェイドはこの店の水道管や設計が違法ではないかと思い、役所に報告すると告げてその場を後にしましたが、エンバーは店を守るためにウェイドの後を追いました。

役所に戻ったウェイドは報告書を提出しました。追いついたエンバーはあの店は父が命よりも大切にしてきた店だと説得、心優しく涙もろいウェイドはつい情が移ってしまい手続きを中止しようとしました。しかし、報告書はそのまま受理されてしまい、バーニーの店は数日中に営業停止しなければならなくなりました。

帰宅したエンバーはバーニーに、ウェイドが水道管を壊したと嘘をつきました。なんとしても店の営業停止を免れたエンバーはウェイドと共に役所の上司ゲイルに掛け合おうとしました。ゲイルはちょうど風のエレメントたちによる空中バスケットの試合を観戦中でしたが、頭に血が上りやすいエンバーはゲイルと喧嘩してしまいました。

その頃、ウェイドは選手たちを元気づけるため他の水のエレメントたちと共に巨大なウェーブを巻き起こしていました。試合を見て感動したエンバーはゲイルと和解し、ゲイルは水を止めているはずのファイヤタウンで発生している水漏れの原因を突き止めたら店の営業停止を取り消すと約束してくれました。

エンバーは巨大な布と自らの熱気で熱気球を作り、ウェイドを乗せて上空から街じゅうを見て回ったところ、ファイヤタウンと水のエレメントの街を隔てるダムの壁が壊れていることを突き止めました。エンバーとウェイドは壁の壊れた箇所に土嚢を積んで応急措置をし、何とか店の営業停止を取り消してもらえることに成功しました。

この件がきっかけでエンバーとウェイドは互いのエレメントの違いを超えて意気投合しました。ウェイドは思い切ってエンバーをデートに誘い、二人は楽しい時間を過ごしましたが、エレメント・シティの住民たちは相反する存在であるはずの火のエレメントと水のエレメントとの交際を快く思っていませんでした。

エンバーは砂浜で自分の悩みについてウェイドに打ち明けました。ウェイドはエンバーの怒りは心が君に送っているサインなのだと助言しました。エンバーは砂の成分からガラス細工を生み出し、これを見たウェイドはあらゆる環境に対応できるヴィヴィステリアの花に似てとても美しいと褒めてくれました。

これに自信を得たエンバーは、まだ応急措置の段階だったダムの壁の破損個所を強化ガラスの細工で塞ぎました。

ある日、エンバーはウェイドに誘われ、ウェイドの母ブルックを紹介されました。ブルックはエンバーが作ったガラス細工を高く評価し、知り合いを通じて国一番のガラス工房の職を紹介してあげると持ちかけました。

エンバーはいずれバーニーの店を継がなければならないというプレッシャーと、ようやく見つけた自分の将来の夢の狭間で葛藤しましたが、ウェイドは自分のやりたいことをすべきだとアドバイスしました。

エンバーが幼い頃に見たがっていたヴィヴィステリアの花は、今では水中に沈んだ植物館の中にありました。ウェイドとエンバーはゲイルが作ってくれた空気の泡の中に入って館内に潜り、そこで大量に咲き誇るヴィヴィステリアの花を見つけて大感激しました。

エンバーとウェイドの距離は一気に縮まったかのように思えましたが、エンバーは突然バーニーと店のことを思い出し、ウェイドに酷いことを言ってその場から逃げ出してしまいました。

バーニーはファイヤタウンの住民たちを店に招いてパーティーを開き、自らの引退とエンバーに店を継がせることを発表しました。そこにウェイドが現れ、エンバーへの愛を伝えました。エンバーは家族を守りたい一心でウェイドを拒絶してしまい、水道管を壊したのは実はエンバーだったことを知ったバーニーは激怒して引退を撤回、エンバーに店を継がせないことを告げました。

その時、エンバーが塞いでいたダムの壁のガラスが壊れ、大量の水が溢れだして瞬く間にファイヤタウン全域を飲み込む大洪水となってしまいました。エンバーはファイヤタウンの住民に避難を促し、自らは青い炎を守るため単身で店の中に突入しました。

ウェイドもエンバーを助けるため店内に入り、二人はどうにか青い炎をランタンに収めることに成功しました。しかし、エンバーとウェイドは店の部屋に閉じ込められてしまい、エンバーは自らの能力でガラスを作って水の侵入を防ごうとしましたが、部屋の温度は上昇していき、ウェイドはエンバーに愛を伝えると蒸発して消滅してしまいました。

やがて水は引き、店内にバーニーとシンダーが入りました。エンダーは涙ながらに嘘をついたことを謝り、ウェイドを愛していたことを明かしました。すると、周囲の水滴が集まり、ウェイドは復活を果たしました。エンバーとバーニーは初めてキスを交わしました。

数ヶ月後。バーニーの店は元通りに再建され、火のエレメントのみならず水・風・土のエレメントも来客して繁盛していました。エンバーはガラス工房に就職することになり、ウェイドと一緒に旅立つ日を迎えました。船に乗ったエンバーとウェイドはバーニーとシンダー、ブルックに見送られてエレメント・シティを後にしました。

以上、映画「マイ・エレメント」のあらすじと結末でした。

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