映画「甘いお酒でうがい」ネタバレあらすじ結末と感想

甘いお酒でうがいの紹介:2019年日本映画。お笑いコンビ・シソンヌのじろうがコントで演じてきた佳子というキャラの日常を日記風に描いた作品。じろうが小説化した原作を元に映像化しています。40代独身女性の喜びと悲しみを見事に表現されています。
監督:大九明子 出演:松雪泰子(佳子)、黒木華(若林ちゃん)、清水尋也(岡本くん)、古館寛司、前野朋哉、渡辺大知、レイザーラモンRG、佐藤貢三、ほか

映画「甘いお酒でうがい」解説

この解説記事には映画「甘いお酒でうがい」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

40代の後半に差し掛かった独身女性の川島佳子(松雪泰子)。もう会社ではベテラン派遣社員となっている佳子にはある習慣がありました。

それは日記を毎日つけるということです。撤去された自転車とまた巡りあったことを喜んだこと、新入社員で入った内村くんに恋の予感を感じてみるも、いつの間にか来なくなってしまったこと、数少ない友人だと思っていた人がメールアドレスを変えていたこと、敢えていつもとは反対の電車に乗ってみたこと、亡くなった母をふと思い出してみた等、何気ないことを書き綴っています。

そんな佳子の何よりの楽しみは、会社の同僚の若林ちゃん(黒木華)が毎月給料日になると飲みに誘ってくれることでした。

誕生日を一人で迎えた佳子、いつものように酒をゆっくりと飲み干します。翌日、若林ちゃんに誕生日だったことを伝えると、誕生日だから出来る事があったのだと怒られてしまいました。佳子にとって怒られて嬉しかったのは初めての事でした。

バーで声をかけられた56歳の男性と一夜を過ごす佳子。求めてないときに求められるのは昔も今も変わらないらしい。

若林ちゃんと食事に来た際に、偶然若林ちゃんの後輩に出会いました。それは会社で爽やかに会釈された岡本(清水尋也)でした。今度3人で飲みに行こうと約束します。実現すればいいなという佳子の願いは、すぐに実現しました。

そこで佳子は岡本と二周りほど歳が違うことを知ります。それから岡本とは何回かメールをする仲になりました。佳子は岡本のことを好きになりますが、呆れるほどあっさり恋に落ちた自分を腹立たしく思うのでした。

若林ちゃんと岡本と3人でドライブ。岡本の運転で海へ向かいます。なぜか佳子と岡本が上手くいくように気を使う若林ちゃんが佳子には少し迷惑に感じますが、楽しい時間を過ごします。

その後、色々あり、自問自答の末佳子は岡本と付き合うようになりました。そのことを若林ちゃんに報告すると、実は色々と取り計らってくれていた若林ちゃんが泣いて喜んでくれました。それから岡本と二人で仲良く過ごしていましたが、会えない時もあり、佳子は不安を覚えてしまいます。

でも久しぶりに岡本に会い、やはり佳子は彼が好きなのだと再認識するのでした。その後、岡本の家を共に探し、引っ越しを手伝う佳子は何気に幸せを感じ、将来ここで一緒に暮らすことを想像します。

昨年は一人で過ごした佳子の誕生日、岡本からのメッセージを健気に待つ佳子。そして彼からのメッセージが来ます。さらに、去年祝えなくて叱られた若林ちゃんから呼び出しが入ります。岡本と二人で若林ちゃんの元へ向かいました。

誰かが祝ってくれる誕生日、本当に嬉しい…。ふと若林ちゃんがかけているサングラスに自分の顔が映ります。とても嬉しそうな顔をしています。私ってこんな顔で笑えるんだと思うと、何だか泣けてきた佳子。若林ちゃんもなぜかもらい泣きしてしまうのでした。

以上、映画「甘いお酒でうがい」のあらすじと結末でした。

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