映画「ダイアナ妃の告白」ネタバレあらすじ結末と感想

ダイアナ妃の告白の紹介:2017年イギリス映画。生前のダイアナのロングインタビューを元に制作されたドキュメンタリー映画。若くして次期イギリス王候補のチャールズと結婚することになったダイアナ。華やかで幸せに見えた裏には数々の苦悩が待ち受けていました。ダイアナ自ら語る王室との関係に注目が集まります。
監督:トム・ジェニングス、デイビット・ティルマン 出演:ダイアナ、チャールズ、ウィリアム、ハリー、エリザべス、カミラ、ほか

映画「ダイアナ妃の告白」解説

この解説記事には映画「ダイアナ妃の告白」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

1977年、保育士として働いていたダイアナの姉が、イギリス王室のチャールズ皇太子と付き合い始めます。しかし、2年付き合ったところでお互いにずれが生じ始めます。ある時のチャールズの誕生日パーティーでダイアナも招待されます。

1980年、交際経験のないダイアナはこの頃から頻繁にチャールズ皇太子から誘われるようになります。ダイアナはそのことに胸を躍らせていました。そしてついにマスコミにチャールズとダイアナの関係がばれてしまいます。家柄の良かったダイアナは、次期王妃候補として瞬く間に国民から注目の的になります。

ダイアナは子供時代のことを不幸の時代だと語ります。父は頻繁に母に暴力をふるい、ダイアナは父からの愛情を受けた記憶はありませんでした。

1981年、ついに19歳のダイアナはチャールズからプロポーズをされます。ダイアナはその当時からカミラの存在を知っていましたが、そのプロポーズを受けます。カミラはチャールズと仲のいい女友達として、存在をちらつかせていました。プロポーズを受けてからは、ダイアナはさらにマスコミに追われることになります。

そんな中、チャールズはカミラの心配ばかりをして、ダイアナのマスコミ対策をしてくれませんでした。それに加えて、チャールズはカミラにプレゼントも送っていました。結婚してからの公務は、右も左もわからない状態で、ダイアナの服装に批判があがります。

婚約後、カミラからダイアナに宛てて、結婚祝いの手紙が届きます。そこには「あなたの勇気はすごい。」ということが書かれていました。当時もカミラとチャールズは趣味の狩猟で繋がっていました。

慣れない生活、度重なるマスコミの追っかけ、カミラの存在、追い打ちをかけるようにチャールズに「太めだね」と言われたことにより、ダイアナは過食症を発症します。

結婚式当日を振り返り、人生最悪の日だったとダイアナは発言します。ようやく2人っきりでゆっくりした時間が過ごせると思った新婚旅行でしたが、チャールズはひたすら本を読み続けていました。そんな夫の思いやりのなさに、ダイアナは旅行中大泣きをします。カミラのことでも言い合いになり、ダイアナは手首を切るまでに精神的にどんどん病んでいきます。

1981年7月末に結婚し、同じ年の10月にダイアナは第一子のウィリアムを妊娠します。イギリス中でお祝いムードが漂い、世間は順調な夫婦関係を築いているのだと思っていました。しかし、ダイアナは妊娠後にはつわりと過食症に悩まされます。それでもチャールズからのサポートはありませんでした。

チャールズと喧嘩になり、ダイアナは妊娠中に自ら階段から転落をします。母子ともに無事でしたが、チャールズはそのことを気にかける様子はありません。ダイアナはウィリアム出産後はひどい産後うつに悩まされます。世間では、王室の跡継ぎを産んだダイアナの人気が急上昇し、チャールズはダイアナに対して嫉妬をします。

夫婦関係は破綻寸前でしたが、ハリーを授かったことによって、夫婦関係は一時改善します。しかし、ハリーが産まれたら、チャールズは「また男の子か。」と発言し、夫婦関係は破綻をしました。

その後はダイアナも忙しい日々を過ごし、18カ月の密着取材のオファーも受けました。夫婦の溝は一行に埋まることはありません。エリザベス女王は、夫婦の仲が悪くなったのは過食症のせいだと解釈しており、王室の中では誰も結婚生活のせいでダイアナが過食症を発症したと考えたものはいませんでした。

ダイアナがパンナイフで自分を切りつけてもチャールズは相変わらず無反応。公務で万博を訪問している際に、ダイアナは過食症が原因で倒れてしまいます。チャールズは心配する素振りは見せず、むしろ「倒れるなら場所を選べ。」とダイアナを叱ります。

このままではいけないと思い立ったダイアナは、自分の役割を受け入れて抵抗するのはやめようと決意をします。その一歩として、チャールズとの別居を決断します。ダイアナはカミラの妹の誕生日パーティーへ訪れて、カミラと二人っきりで話し、正直な気持ちをカミラに伝えます。

その後、過食症を克服し、ダイアナは自分が強くなれたと感じていましたが、別居状態が続くことによって、王室関係者やマスコミからは、こうなったのはダイアナのせいだと責められてしまいます。

1992年に、本『ダイアナ妃の真実』が発売されて話題になります。その本には、チャールズの無関心さでダイアナが5回自殺未遂をしたことが書かれていました。その後は、チャールズとダイアナは公務を別々で行います。ダイアナはそっちの方が気楽でやりやすいと発言をしています。そして突如、ダイアナは公務の数を減らすと発表をし、世間を賑わせます。

3年後、ダイアナの熱愛が報道され、マスコミからまた追いかけられる生活が始まります。しかし、フランスのパリにて交通事故に遭い、ダイアナは亡くなってしまいます。イギリスだけに関わらず、世界中がダイアナの葬儀の生中継を視聴し、多くの人々から見送られました。

以上、映画「ダイアナ妃の告白」のあらすじと結末でした。

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